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みかんだより

みかんの日々を不定期に綴っています。

   

猫の日

本日はにゃんにゃん(22)から猫の日らしいですね。
犬と猫だと、私は断然猫派です!犬も可愛いけど猫のきまぐれな態度や表情が好きです。
昔から従姉妹が猫を二匹飼ってて、一匹は随分前に亡くなったんですが、きょうだいのもう一匹を向こうに遊びに行く度に構っています。
大人しくて、怒っても甘噛みで済ませてくれるコで、人間だったらジェントルマンです^^
でも彼も結構な年だからなぁ、長生きしてほしいです。

猫といえば、ついったーでカービィの作者の桜井さんが時々愛猫の写真を載せていて、最近はそれに癒されています。
「ふくらし」という名前らしいです。喉袋をふくらませてじっと見上げてる様子とか、お風呂に入らされてむすっとしてる顔とか、可愛すぎてメロメロです。
やっぱり猫飼いたい!アレルギーあるけど猫飼いたい!

続きは、企画小説が終わったら載せようと思っているパラレルの一部です。
猫の日と言うことで…アルヴィスがあれな設定なものです。
忙しい毎日でサイトもなかなか更新できませんが、書き貯めていたネタなどをちょこちょここちらに載せたりしますので、サイト同様少しでも楽しんで頂けたら幸いです。

「ねえギンタ。このコ、私達で名前付けない?」

 スノウの提案に、ギンタは軽く目を瞬かせる。

「オレ達で?」
「いつまでも名前がないのは可哀相でしょ?」

 膝に載せた黒猫を、スノウは覗き込んで続けた。

「それにこのコも、きっと私達のこと覚えてるんだよ。だからここまで会いにきたんだよ!ね?」

 スノウの言葉を肯定するかの様に、瞼を閉じ大人しく撫でられていた猫は、やがて彼女の腕からするりと抜ける。
 すとんと机に降り立った猫は、問われたギンタの判断を待っているのか。黒曜石を嵌め込んだかのような瞳でじっと彼を見つめる。
 その透明な色を見ているうちに、ギンタの心にあった僅かな迷いはなくなった。

「…うん、そうだな。じゃあ今からこいつは、オレ達執行部の猫ってことで。決定!」
「やった!」
「それじゃあ名前決めよっか!何か思い付く人?」

 書記であるドロシーが軽やかな足取りで、黒板の前に立ちチョークを持つ。リーダーが手本を見せるとばかりに、早速ギンタは声を上げる。

「タマ!」
「そんな安直な…」
「ミケ!」
「三毛猫じゃないじゃない」
「クロ!」
「そのまますぎるっスよ」
「う〜ん、じゃあいっそジャックにでもするか?」
「え、オイラの名前ぇ!?」
「駄目か?ジャック?」
「べ、別にオイラはいいっスけど…」
「え〜、ジャックと一緒?」
「駄目よ駄目。猫の身にもなってみなさいよ。こんな猿と一緒の名前なんて、いい迷惑よ。ねぇ?」
「…猫に嫌がられるオイラの名前って……」

 ドロシーの相槌に何となく顔をしかめたような猫の様子に、ジャックは一人肩を落とした。

「だったら……ファントム、とか?」
「「「ぜっっったいっ駄目!!!!」」」
「言ってみただけだって……」

 不敵な微笑みの生徒会長の名は、即座に全員に却下される。苦笑いしたギンタはどこかから彼のくしゃみが聞こえたような気がした。

「知り合いの名前をつけるのはやめよ。あとで複雑な気持ちになるで」
「それもそうっスね」

 あーでもないこーでもないと、一匹の黒猫の名前を決めるのに一同は頭を捻る。

「アラン!」
「だから知り合いの名前は駄目だって…」
「じゃあイアン!」
「同じやんか」
「シャトン!」
「確かにあの子は猫みたいな子っスけど……」
「もう思い付くの言ってるだけでしょ、ギンタン」
「ねぇ、アルヴィスはどう?」

 話し合いに飽きたらしく、机の上で丸くなった猫の横で本をめくっていたスノウが言った。耳をぴくりと動かし、彼は興味深そうに顔を向ける。

「アルヴィス?」
「ゲルマン神話に出てくる小人。ほら!」

 持っていたページを開いて、スノウは最近読んでいる神話の本を見せた。
 見開きの半分には、太陽の光を浴びた小人が石になってしまった姿が描かれていた。

「アルヴィスか……」
「いいんじゃない?下手な名前よりよっぽど素敵よ」
「せやな。自分もそれに賛成!」
「…オイラはもう何でもいいっス」
「うん、オレもそれでいいと思うぜ。スノウ!」
「じゃあ決まりだね!君の名前はアルヴィス、覚えた?」
「にゃあ」
「お、返事した!」
「アルヴィス、もう一度鳴いてみてよ」
「にゃあ」
「へぇ、自分の名前って理解(わか)ってるんやね」
「賢いわねぇ」

 顔を綻ばせたドロシーが指先で優しくこするように喉元を撫でると、彼は気持ち良さそうに目を細めた。


***


「………え?」
「あ………」

 猫が入っている筈のロッカーに、人間が一人、入っていた。

「お前誰?」
「あ……えっと………」
「生徒会のスパイっスか?」
「こんな子がおるなんて聞いとらんで?」
「あの………オレは………」
「ん?何?」
「その………」

 己に集中する視線の多さに、少年はすっかり萎縮してしまったようだ。そんな様子も気にせず、ギンタ達は彼をじろじろ見る。

「………よく見たらこの子、うちの制服じゃないわね」
「別の学校の人?」
「いや……」
「じゃあ何だよお前。名前は?」
「………アルヴィス」
「……え?」
「アルヴィス」
「……ちょーっと待て。オレ達が知ってるアルヴィスは猫で、お前じゃないだろ。何でアルヴィスの名前使ってんだよ」
「それともアンタの名前も、アルヴィスなんスか?」
「……君達がつけてくれたんじゃないか……」
「……何ですって?」


「……オレは、アルヴィス。君達の知ってる猫だよ」


to be continued...?




アルヴィスが猫な学園パラレル。学校でギンタ達が保護した猫が、人間に変身できる猫又みたいな存在だった、というものです。
この話のアルヴィスは、人間に名を与えられると変身できる様になる種族で、普通の猫よりも長寿。一番最初に彼を見つけて、正式な名前をつけてくれたスノウと仲が良いです。
猫の姿の時は、彼女とのみテレパシーを使うことが出来ます。
アランさんは学校の教師ですが、今回は出ていません。猫アレルギーは健在ですが、人間の時は大丈夫という設定です。…多分猫の時は本家同様、悲鳴を上げて逃げると思います(笑)

…とまぁ、どこぞの少女漫画チックな設定のパラレルですが、ご拝読下さり有難う御座いました!

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