「幼き戦士達のMagic hour」
タイトルの「Magic hour」は、夕焼けの時間帯を意味する「マジックアワー」と「魔法のような時間」をかけています。ベッタベタなタイトルです(笑)
この「マジックアワー」という言葉は、夕焼けと朝焼けを描写した「あなたがここにいる理由」を執筆している時(もう4年ぐらい前ですね)に知りました。
懐かしさや切なさを駆り立てる色合いの空を、絶妙に現した言葉がとても素敵だなと感じて、いつか小説のモチーフとして使いたかった単語なのです。
本当はそれこそ「あなたがここにいる理由」に使っても良かったのかもしれませんが、この話は正確には朝日がモチーフであること、また既に同名のRie fuの曲が刷り込みの様にイメージとしてあったので、「次の時に」と取っておくことにしました。
4年経って漸く使えましたので、感慨のようなものがあります。
あと文中のアルヴィスの台詞「時間とは魔法のようなものかもしれない」にも、個人的に思い入れがあります。
これは高校生の時、演劇部の舞台で使った脚本に書いた台詞なのです。17歳の時ですね。…若いな(笑)
最初は使う予定ではなかったのですが、書いていくうちにどうしてもこの言葉しかしっくりこなかったので、一字一句同じではありませんが使用することにしました。
自分の語彙とかが増えてない証でもありますが、「当時時間が経っても通じるものが書けた」と考えて良しとすることにします。
メインはギンタとジャックとアルヴィスの三人という、当サイトでは珍しい組み合わせ。
ギン+アルはよく書いていますが、この二人にジャックを加えたのは、実は私がここ数年結構注目しているキャラだからです。
異界の人間でチームのリーダーとしてのカリスマ(?)があるギンタや、16歳で既に誇り高き戦士としての自覚を持つアルヴィスと比べて、普通の少年であるジャックの視点というのは、結構貴重なものだと思うのです。
カルデア後の二人の会話のように、彼にはギンタとは別の意味での気持ちを正直に口にする「素直さ」がある気がします。
またこの話のテーマは「時間」ですが、裏テーマには「変化」があります。
変化を恐れたギンタ
変化を知らなかったジャック
変化を待っていたアルヴィス
それぞれの立場からくる三人の違いを意識しつつ、ほんのり暖かい空気を目指して書きました。
相変わらず萌えはない話ですが、かけがえのない今について考える三人の会話から、何か感じて頂けるものがあれば幸いです。
さて、この「変化を待っていた」アルヴィスの話として、後日対になる話を上げる予定でいます。
タイトルに使う単語は既に決めてあります。マジックアワーの対ともいえる、朝焼けの時間を現すある言葉。
書かなければならない物が大量にあるので先にはなりますが、お気長にお待ち頂けたら嬉しいです。
いつもより長い解説はここまでです。
最後までご拝読下さり、有り難うございました!
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