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みかんだより

みかんの日々を不定期に綴っています。

   

風のうたコンサートについて、偏った方向から勝手に語る

少し前から話題になっていた、うえのけいこさんの作詞家25周年記念のイベント「風のうたコンサート」。
奇跡の曲目、豪華すぎる&奇跡のアーティスト陣に恐ろしい倍率にはなると思っていましたが、案の定2分も立たずにチケット完売・瞬殺してしまいました。
私も決済画面までいったのにチケットが取れず、画面更新して購入ボタンに×が表示されたことに絶望しました。は や す ぎ る …

参加アーティスト欄を見ると、色んな作品を網羅していますが、やはりフジテレビ版ハンター×ハンターのキャスト陣の同窓会のようなイベントとしての側面が目を引きますし、それもあって今回出演者が発表された途端、一気に注目が集まったように思います。

ゆえに、こうして各所に屍と化したファンが積み重なるチケット争奪戦になったわけですが…この嘆きをプラスなエネルギーに昇華すべく、如何に今回のセトリとアーティストが素晴らしいのかを、自分が知っている曲に限りますが、個人的な感情ダダ漏れで記したいと思います。

なお、私は作詞家としてのうえのさんのファンですが、お名前を知ったきっかけがハンターでしたので、やっぱり語るとなるとどうしてもハンターのことが多くなってしまいます。
だからフジ版ハンターファンによる、一種の布教記事だと思ってください。








1.風のうた
言わずと知られた、うえのけいこさんの作詞家デビューの作品。コンペで決まったというこの歌は、プロデューサーの片岡義朗さんの意向もあって、ミトさんの目線で綴られた歌詞は忘れられない印象を与えます。
アニメEDでは背景美術が優れた日本アニメーションの美しい景色が流れていて、それもまた印象深い。作曲はフジ版ハンターのBGMも担当されたレジェンド・佐橋俊彦さん。
ちなみに余談ですが、ハンターのBGMは2014年のJASRAC賞の国際賞(海外で最も使用された曲)の9位にランクインしています。当時でアニメ放送から既に15年経っていたことを思うとすごいことですよね。

当時歌われたのは本田美奈子さんですが、残念ながらすでに亡くなられていることもあり、歌唱を担当されるのははAKANE LIVさん。ミュージカル黒執事からのご縁があっての担当のようですが、実は元宝塚男役の方らしく、それだけで密かにヅカファンな私的にはトキメキものです。


2.晴れた空お天気
公式サイトではハンターの挿入歌と紹介されていますが、実際は確かイメージソングとして作られていたはずだったような…本田美奈子さんのアルバムでもそう記載されていたのですが。
アニメ本編では挿入されてないですよね…ドラマCDとかであったのかな?有識者の方、いらっしゃいましたらぜひ教えてください。
こちらの曲、佐橋さんの粋な編曲で、途中間奏でハンターのサントラBGM「無邪気な挑戦者〜ゴンのテーマ〜」のフレーズがあるんですよね。
青空のもと、のんびりと釣りをしたり、駆けていくゴンの姿が思い浮かべられて、すごく好きな歌。如何せんマイナーな曲なので、個人的に今回のセトリで一番楽しみでもあった曲でした。
鈴木真仁さんによる歌唱というのも個人的ポイント。赤ずきんチャチャのチャチャ役などで知られる鈴木さんは、ハンターではミュージカルでカナリヤ役を演じられていました。
鈴木さんの伸びやかな歌唱でこの歌を聴けるのは良いだろうなぁ。


3.風向きが変わったら
ゴンのキャラクターソング。当時から舞台女優としても経験豊富だったゴン役・竹内順子さんこと順ちゃんの力強い歌唱がとても気持ちがいい。
この歌、途中の歌詞がハンターメイン4人のことを歌っているようで、何気なく聴いていた部分を改めて見るとすごく感じ入ることができる曲です。
以下、個人的な解釈をした部分です。

「君の希望色した足音」→ゴン
「震える指預けてみて 僕たち友達さ」→キルア
「怒りの中に隠す痛み ずっと感じてた」→クラピカ
「自分だけの真実求め 記憶の鐘掻き鳴らすんだ」→レオリオ

この中で、他の面々のストレートな歌詞に比べると、レオリオだけ若干「ん?」となる印象もあるのですが、フジ版オリジナルの描写として、レオリオの故郷は海辺の街で、ピエトロのことを思う時などに鐘が鳴り響いているのです。多分そこのイメージがあるんじゃないかと、勝手に解釈しています。


4.魔性の天使
キルアのキャラクターソング。三橋加奈子さんの澄んだ少年声と、歌詞のギャップがすごい。
12歳のまだ子供なキャラクターに「魔性」という単語を使うのもスゴイ。
個人的にスルメ曲だと思っています。落ち着いた曲調も中毒性があって、ずっとリピートしていたい感じ。
以前三橋さんこと加奈ちゃんが、ニコニコ動画の特別番組の配信でこの曲をカラオケで歌われていて、今でも大切な曲なんだなぁと感じられてすごく嬉しかったのを覚えています。


5.祈り
クラピカのキャラクターソング。中性的なクラピカにしては高めの音域で、意外性を見せる甲斐田ゆきさんの歌唱が光る曲。
出だしから編曲が荘厳で、タイトル「祈り」と歌詞の内容のギャップを感じる曲でもあるのですが、作中で怒りを持続させて復讐者として徹しようとしているクラピカの絶妙な心理が綴られていて、改めて読むと切なくもなり、同時に優しさをも感じる歌詞です。
怒りもいつか祈りに変えてほしいと、うえのさんからクラピカへのエールも込められているような。


6.DANCIN‘ヨーデルナイト。
レオリオのキャラクターソング。なぜヨーデル?なぜダンス?というのは、ベテラン・郷田ほづみさんのラジオか何かでの無茶振りなリクエストを、巨匠・佐橋さんが叶えてしまったからです。
それをしっかり歌い上げていてカッコいい。
あと歌詞の「アツいぜ!!」はサントラ「アツいぜ!!〜レオリオのテーマ〜」からですね。ハンターのサントラのタイトルも、うえのさんが決められていたからこそのリンク。(これはご本人が以前ツイートされていました)
よく見ると歌詞は結構色っぽいというか、大人っぽいから深読みするとドキドキしちゃう曲でもあります。


7.熱を持たない闇人形
ハンター×ハンターのミュージカル、通称ハンミュでの曲。当時イルミ役で出演されていた風間水希さんによる歌唱。
まさかあのミュージカルだけの曲をご本人に歌ってもらえるとは!それだけでも感動ですよね。
「熱を持たない闇人形」は原作からのワードですが、そこから「オクターブの甘い声」「もう光は映せない」と繋がるのが素晴らしい。
歌は登場人物の心の動きを、3分ぐらいで全て説明して動かすことができるからすごいと、以前どこかで読んだ覚えがあります。劇中歌はセリフもあるから歌詞が短い傾向にあり、この歌もそうですが、数分間の中にイルミの恐ろしさやキルアの生い立ち・葛藤が入っていてすごいですよね。


8.答えは出ている
こちらもハンミュの曲。
風間さんは先日ツイッターで、当時アニメキャスト陣に混じってミュージカルに参加されていたことを「アウェイと思われていたんじゃないか」みたいにつぶやかれていましたが、アニメのイルミの高野麗さんの絶妙な不気味さや中性的な声質をリスペクトして意識されて、その上で見目美しいイルミを演じてくださっていて、ファンとしては皆大満足だったと思うんですよ。


9.大きなリンゴの木の下で
ハンミュのヒソカの曲。ミュージカルの台本いわく「ゴンに対する歌」だが「どうもその歌詞は友情ではなく変態的な愛情のようだ」(原文ママ)。
歌唱はヒソカ役の高橋広樹さんの盟友・岸祐二さん。舞台での活躍が多い役者さんですが、岸さんはフジ版ハンターでカイトやピエトロを演じられていた方なんですよね。
そのことに気づいた時「何て粋なセトリなんだろう!」と感じました。
多分プロデューサーの片岡さんの計らいじゃないかな。そんなことをご本人も呟かれていたし。


10.もうこんなことやめよう
ハンミュのゴンとカナリアのデュエット。ご本人たちによる歌唱。
本家では「仲間だからだ」とレオリオ・クラピカが言う…歌うシーンがありましたが、今回ではどうなるのでしょう。
ここの場面は歌ももちろんなのですが、歌い終わった後ゆっくりと振り向いて「お願い…キルア様を…助けてあげて…」と言った鈴木さんの演技がとても良くてよく覚えています。


11.友達だから
ハンミュのレオリオ・クラピカの歌。それぞれのソロパートで個性が爆発していて、演出も相まってとても印象深い曲です。
レオリオは郷田さんの極限まで攻めた温泉での演技(もうちょっとで丸出しになるところだったらしい)、甲斐田さんはスーツ姿でスポットライトの中歌い上げていたのが後光が差していたかのようでとても素敵でした。
歌詞もまたレオリオの熱さと、クラピカの孤独、仲間に巡り会えた喜びが綴られていて、生で聞けた人は羨ましいなぁ!!という歌です。
ところでこのシーン、クラピカは入らなかったのにレオリオの温泉に付き合ってあげてるんですね。仲良いな。(つい好きで歌と関係ないことまで書く筆者)


12.自分の道
ハンミュのゴン・レオリオ・クラピカの歌。「風のうた」のキルアに向けた歌詞違いバージョン。
ミュージカルの終盤でこれが流れた時はDVD越しとはいえ胸が熱くなりました。
ミュージカルでは泣きそうな顔のままのキルアに語りかけていますが、今回の舞台では加奈ちゃんも舞台に出る演出なのかな。どうなんだろう!


13.さあ行こう
ハンミュ二作目の締めの曲。前向きで、ハンターのポジティブな面が全面に押し出された曲。
カーテンコールでも流れていて、この先もゴンたちの旅が続いていく様子が想像できる、明るくてとても素敵な歌ですよね。
めっちゃ余談ですが、カーテンコールでは日替わりでキャスト陣が一緒に出る相手を変えていたみたいで。DVDではクラピカとミルキがスキップして出てきたり、ゴンとヒソカが仲良く一緒にはけたりしていて、それだけでも本編の関係性から考えると面白いのですが、日によってはさらに別の組み合わせもあったようで!全部見てみたかったなぁ。
タイムスリップできたら、迷わずハンミュを観に行く自信が私にはあります。


14.毎日、ノープロブレム
こち亀のED曲。「風のうた」の少し後に発表されたこの曲も佐橋さんの作曲で、ここでも佐橋さんとのご縁が感じられたり。
歌唱は三橋さんと横山智佐さん。私にとっては黄色いドラえもんな横山さんは、舞台「あの花の名前を僕達はまだ知らない」からのキャスティングのようです。
横山さんはみかん絵日記の主題歌とかも歌われているから、一度歌声を生で聴いてみたかったなぁ。


15.けせら・せら
アニメ「明日のナージャ」のED曲。「倫敦どんより 晴れたら巴里」というフレーズは一度聴いたら絶対耳に残るはず。
本家はナージャ役の小清水亜美さんでしたが、今回はナージャにも白いライオン・クリーム役などで出演されていた甲斐田さんによる歌唱。
甲斐田さんはマスコット、声質がガラッと違うかわいい女性役とかもされているので、多分とても可愛らしい感じになるんじゃないかなぁ。


他、あの花・黒執事・アイドルステージからの選曲については、それらをちゃんと見ていない身で何か語るのは烏滸がましいのでコメントは控えます。(でもMoonlight Serenadeは知ってます。いい曲ですよね)
出演者の方々が続々とツイートされているのを見ると、本当にすごいイベントなのだなと思います。


改めて、うえのさん、プロデューサーの片岡さん、関係者の皆様、この度はこのようなイベントを企画してくださってありがとうございます。
うえのさんの長い活動の中で、「ちっちゃな英雄」や「キノの旅」の曲とか、もっと色んな作品を入れることもできたかもしれないのに、今回のようなセトリをしてくださったことに、邪推ながら粋な計らいを感じざるを得ません。

たとえ参加できなくても、今の令和のこの世で、当時のフジ版ハンターに関わられていた人々が集まり、同窓会のような一日を過ごせる機会を作ってくださったこと。その事実がとても嬉しいです。
どうかどうか、素敵な日になりますように。

そしてチケットが取れた幸運な方は、是非是非楽しんできてください!
忘れられない日を、どうか思い切り楽しんできてください!
そして私たち留守番組に、感想とかでちょこっとだけでもその喜びをお裾分けとかしてもらえたら、嬉しいです。



…今Twitterを見たら、配信とかも検討している旨を公式さんが呟いてますね。
あったらいいなぁ!大変だと思いますが、どうしても期待してしまいます。
今はとにかく、続報を待ちます!



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